お父様との同居を機に、リフォームを決めたMさん。求めたのは、単に暮らしやすさだけではない。お気に入りの北欧の小物やテキスタイルが似合う、木の風合い豊かな温かみあふれる空間だ。ここで紹介するM邸のリフォームは、インテリアテイストを主体にした新しい視点のリフォームといえそうだ。 味わいあるオールドパインの床に珪藻土の塗り壁。飾り棚にはシンプルながら温かみある雑貨が並び、マリメッコのテキスタイルパネルが壁に飾られている。訪れたM邸のリビングは、シンプルでいて、天然素材の木や壁にほっと一息つけるような空間だ。聞けば奥様は北欧テイストが好きで、リフォームにあたってはインテリアをかなり重視したという。「古い家なので、前も水回りなどリフォームしましたが、その時は単に設備を取り替えたというレベルでした」(奥様) 父親との同居を前に、寝室となる洋室のリフォームを決めたMさんは、マエダハウジングの大町店を訪れた。そこで対応した女性コーディネーターの説明はわかりやすく、インテリアの好みも理解してくれる。同社の事例事例を見たMさんは「もう、ここしかない!」と同社でのリフォームを即決した。 もともと「ゆったりくつろげる広いリビングが欲しい」という家族の要望もあり、その後話し合って、1階部分を大々的にリフォームすることになった。 新しく生まれ変わった玄関は、コーラルオレンジの壁が設けられ、北欧風の照明がやわらかな光を放つ。無垢材を使った建具は全てオーダーメイドだ。質感あふれる珪藻土の壁は、Mさん一家で塗ったという。職人の指導のもと、慣れないコテを持っての壁塗りは、リフォームの楽しい思い出だとご主人が話してくれた。 M邸は、築100年を超える民家だ。それを代々リフォームを加えながら、住み継いできたという。もとの玄関はタタキを入れると10畳もの大空間。とはいえ特に使い道はなく、ピアノやタンス置場に。昔ながらの田の字の間取りなので、玄関からリビングに行くにも、子ども部屋を通り抜けなければならない。それもあって、いつも裏口から出入りしていたそうだ。しかもキッチンと一緒になったリビングは、かなり手狭に感じられた。 そこで同社は広い玄関を削り、子ども部屋と使ってない物置を新たにリビングとする提案をした。もともと土間だったというキッチンはかなりの段差があり、単に空間を広げるという発想ではうまくいかない。そこで、この段差を生かしながらリビングとダイニングをつなげ、視覚的にも広がりと奥行きが感じられる空間づくりを目指した。小学生の娘さんたちの机は、家族が一緒に過ごすことを前提に、リビングの一画に配置された。 M邸は築年数は経ってはいるものの、太い無垢材を使った構造はしっかりしている。とはいえ工事が始まってみると、図面にない柱が見つかるなど予想外のことも出てきた。そうして、新たに14畳の新しいリビングが誕生した。西日がきつくベニヤ張りだった洋室は、壁に断熱材を入れ、窓の高さも変えられた。「冬になると、息が白くなった」という和室も、屋根と床下に断熱材を入れたという。 素材感を生かしたシンプルで機能的なデザイン。森に親しみ木の文化を育んできた北欧のデザインは、日本の家と相性がいい。M邸の場合も、北欧風にコーディネートされた空間が、今までの暮らしと空間にしんなり溶け込んでいる。 さらに今回のリフォームでは、同社のコーディネーターが照明や家具選びも前面サポートしている。奥様と一緒にインテリア誌を見ながら、インターネットで数多くの照明を検討。さらに、リフォーム記念にとお父様がプレゼントしてくれたテレビの台を選ぶため、インテリアショップにも同行したという。 「どこを見ても素敵なインテリアで、とても居心地がいいんです」とは奥様の言葉だが、家族の笑顔にみんなのリフォームへの満足ぶりが感じられた。 |
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施工事例