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「自然素材を使った温もりのある住まい」が、Iさんご夫妻の希望。そこで、フローリングには無垢のパイン材を使用し、壁を珪藻土仕様にすることになった。その後、リビングダイニング・キッチン・玄関の壁をご主人自ら塗るという意外な展開に。早速、ご主人はリフォームスタジオ大町で毎月開催している「壁塗り体験会」に参加した。初めての壁塗りは思うようにはいかなかったが、そこは以前に玄関タイルを自ら張った経験を持つご主人。すぐにコツを覚えて、実践にこぎつけた。 壁塗りに要した日数は夜なべ作業も含め、5日間。「すべてが滑らかでキレイだと味気がない」と、リビングダイニングの壁は場所によって凹凸をつけたり、タッチを変えてラインを描いたりと工夫を凝らした。併せて、フローリングのオイル仕上げもご主人の手で。2歳の長女が舐めても大丈夫なように、天然オイルを使用した。奥さまは「手が器用なので、任せっきりでした」と、ご主人に全幅の信頼をおき、見守った。 |
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![]() 床や建具に使った無垢のパイン材がフレッシュな印象を与えるリビングダイニング。以前はダイニングテーブルが場所を取って動きにくかった団欒の場は、廊下を取り除いた分がプラスされ、広々とした空間に。階段はリビング階段としてそのまま再利用された。日当たりのいい南側の開口部には、掃き出し式のサッシを設置。庭の緑が一望できる、開放的な空間を創り出している。 畳コーナーも、今回のリフォームの自慢のひとつ。結婚当時に購入したお気に入りのクリのローテーブルを生かしたいと要望した結果、畳を敷き詰めると寝転ぶ場所になったり、畳を上げると掘りごたつになったりする2Way方式の畳コーナーになった。床はフローリングと同じ仕様に、周りはパインの羽目板を張るという徹底ぶり。おまけに、畳の下は収納庫として利用できるなど、至れり尽くせりの仕組みになっている。 奧のコーナーにはカウンターや棚を設置。普段からインターネットを利用する機会が多いご主人の書斎になっている。 |
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![]() キッチンは、当初の壁付けから対面式に変更。ダイニングテーブルの高さに合わせて造ったコーナーカウンターは、ちょっとした食事や、長女がもう少し成長したときに勉強デスクになるように設計されている。収納で存在感があるのが、階段の下を有効活用して造ったパントリー。ほかの場所より温度が低く、お米や野菜などの保管にちょうどいい。 奥さまお気に入りの無垢のタモで造った食器棚は、あえて見えるようにと入り口部分に置き、その隣には造り付けの棚を設置。日頃忙しい共働きの奥さまへの配慮が見られる。システムキッチンの丸い形のシンクが柔らかなムードを醸し出し、シンクのライムグリーンカラー、吊り戸と収納扉のオレンジカラーが明るいキッチンを印象づける。 そのほか、ふたりが用意した洗面ボウルやトイレ手洗いボウルに合わせて造作するなど、ご夫妻のこだわりが随所に反映された住まいになっている。 |
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施工事例